チーム・スクール

幼児・初心者向けサッカースクールについて

息子が約3年間通ったサッカースクールを退会しました。世の中にはサッカースクールも実に様々ありますが、息子が通っていたスクールは、いわゆるサッカーを始めたての幼児・初心者向けというものです。今回はこのようなタイプのスクールについて、これまでの経験等を踏まえてまとめたいと思います。

通っていた幼児・初心者向けスクールの概要について

一応スクールの名前は書かないようにしておきますが、活動内容は分かるようにまとめたいと思います。まずはスクールの概要についてですが、

  • 週に1回60分
  • 料金は約8,000円/月
  • ユニフォーム一式は購入要
  • 活動場所は公園やフットサル場(スクールによって異なる)
  • 年に3回スクール内で対抗戦がある(参加費は別途約3,000円/回程度)
  • 県内に約10ヶ所ほど有(スクールによって曜日や時間が異なる)
  • 幼児クラス、小学生(低学年)クラス、小学生(高学年)クラスというような編成

のようになっていました。毎回の練習は主に

  • アップ
  • 技術練習
  • ゲーム

というような構成をしています。アップは主にダッシュ系のものや準備体操で体を温めるというようなもので、その後の個人技術の練習に入ります。具体的にはリフティングやドリブル、パス、シュートのような練習が中心となります。そして、最後に皆でゲームをして終了というの流れとなります。これはおそらくどのようなタイプのスクールでも同じような構成だと思います。

 

幼児・初心者向けサッカースクールに入ったきっかけ

思えば懐かしいのですが、息子が5歳の頃(ややうろ覚えですが・・・笑)、そろそろ何かスポーツでもやらせてみたいと思ったのがきっかけで、パッと思い浮かぶメジャースポーツから考えて行った際にたまたまそれがサッカーであったという程度の話で、それで調べてみると近所にちょうどサッカースクールがあったのでちょっと体験でも行ってくるか、という程度の軽いノリでした笑 正直どんなスポーツでも子どもなのできっと楽しんでしまうのでしょうけど、実際にサッカースクールに体験に行ってみると息子は楽しかったようで、それならやってみるかということでそのままの流れで入会しました。というのがきっかけでして、どうしてもこのスクールでないとダメだったわけでもなく、本当にたまたまです笑 ですのできっかけをあえて整理するのであれば、

  • サッカーはメジャースポーツなので選択肢に挙がりやすい
  • サッカースクールは数多くあるため家の近くのスクールを見つけやすい
  • 体験してみたら楽しかった

ということになるかと思います。実際に、このような方は多いのではないでしょうか笑

 

そもそも幼児・初心者向けサッカースクールに求めるもの

どのスクールも表面的に見えるものとしてはおそらくはごくごく標準的な内容という感じだと思いますが、どのようにしてサッカースクールを決めるかというと、スクールがどのようなものを目指しているかということと親や子供が何を目指しているかということによって決めると思いますが、

  • 最初はとりあえずやってみようというノリで参加できる雰囲気
  • 皆で集まってサッカーができる環境がある
  • 子どもが楽しそうにしている
  • コーチの指導だけでなく、人柄や相性が合う(親も子も)

幼児・初心者向けサッカースクールに求めるものとしては概ねこのような形になると思います。

まずは気軽に体験ができるかどうかということが重要だとは思います。私自身サッカー未経験ということもあり、サッカーがどうのというより単に楽しく身体が動かせればそれで良し、そもそもサッカーでなくともスポーツの種目すらなんでも良いというようなスタンスでしたので、息子が楽しいと感じるのであれば、どこでもなんでも良かったというのが本音です。それがたまたまサッカーであったということですし、サッカーに限らずですが、今の世の中、子どもにスポーツの環境を用意するということが実は一番難しいことだと思いますので、近所の子供達だけでサッカーをやるということが現実的ではない今、皆で集まってサッカーができる環境を求めるとスクールということになるかと思います。子どもが楽しそうにしているというのは何事にも優先することだと思いますが、そのためには一緒にやる子ども達やコーチとの相性ということが実は重要になってくると思います。子どもは単に楽しそうか楽しくなさそうかで分かりますが、親目線で見てコーチが問題ないかという点もおそらく意識するのではないかと思います。例えば、練習での態度や言葉遣い、問題のある子への関わり方、親からの質問への受け答えなどを見るとある程度判断できるとは思います。ちなみに、入会したサッカースクールも楽しくサッカーをするということに主眼を置いておりました。プラス、楽しみながら上達するということや、集団生活におけるルールやマナーを身につけるというようなこともありますが、それらを含めて、もはやどこのスクールも同じだと思いますので、実際に入ってみないとよくわからないですし、そこまで他と比べる必要もないというレベルなのがこの幼児・初心者向けのスクールということだと思います。

 

私の思う幼児・初心者向けスクールの良い点、悪い点

息子の場合は、スクールに入ったきっかけはごくごく偶然だったわけですが、かれこれ3年間くらいスクールに通っていましたので、これまでスクールに通ってきて良かったと思う点と悪かったと思う点をまとめたいと思います。

良かったところ:

  • 皆で集まって楽しくサッカーができる環境がある(チームではないので緩めに活動できる)
  • 個々人のレベルが高いわけではないので入り込みやすく自信を持ちやすい
  • 休んだ場合の振替を柔軟に対応してくれる
  • コーチも和やかで良い雰囲気

悪かったところ:

  • レベルが高くない環境であるためサッカーが上手くなりたい子には不向き
  • スクールに通っているだけではサッカーが上手くはならない
  • 上手い子や上手くなりたい子は辞めて行く
  • コーチもコロコロ変わる

やはり皆でサッカーをできる環境があるということが一番です。それほど今は大人数でサッカーをすることが難しいです。数人でやるサッカーとは違いサッカーという感じがします笑 そして、良い意味でレベルは高くありません。ですので、少し練習したらそのスクールでトップクラスに上手いレベルになれます笑 これは子どもにとっては良い自信になります笑 そして、スクールの練習に行くのが楽しみになったところで、スクールの日に家族や学校の用事とかでスクールに行けないとしても、他の曜日に開催されているところに行って振替として参加することができますので、もちろん家の近所よりかは遠くはなると思いますが、それでも休んで終わりというより遥かに良いと思いました。息子もよくこの制度を活用させてもらいました笑

一方、スクールの中には上手い子も少しはいるのですが、それでもそれなりに上手いというレベルですので、レベルは全然高くありません。手前味噌ですが、息子の上手さはこのスクールの中では際立っていました。息子はスクールのない日も時間を見つけては自主練をしていましたので、それはそれはレベルは違ってくるわけです。息子はスクールの中で上手いということに気分が良くなっていたものの、プロを目指すと言い始めた息子にとっては正直意味のあることではなく、むしろあまり良くない影響だと感じるようになってきました。セレクションを受けたりする中で目指しているものと現状のレベルの違いが大きすぎるということを息子自身も薄々感じるようになってきており、環境を変える必要性を強く認識しました。目指しているものも違いますし、サッカーへ取り組むスタンスも全然違うわけで、それが良い・悪いということではないのがこのタイプのスクールなわけです。あくまでも初心者向けなのです。サッカーを楽しいと思い、その結果として将来の夢がプロサッカー選手を目指すことになあった子に対しては合う環境ではない、というだけの話です。さらに、このタイプのスクールでは基本的にサッカーは上手くなりません。練習内容として上手くなるようなメニューは少しだけですし、その内容も基本的には個人の技術習得に関するものばかりだからです。例えば、リフティング、ドリブル、シュート、あって対面パスくらいです。もちろん、初心者向けのスクールですからこのようなものでしょうし、週に1度1時間のスクールに参加しただけでサッカーが上手くなるはずがないのは当然です。ですので、週に1度の練習以外に自主練をする必要があるわけです。チームに所属しても良いですが、チームに所属するならこのタイプのスクールに通う必要はないと思います笑 ということで、実際にチームに入るので辞めていく子達は多いです。仲が良い子が辞める時は親としても少し残念な気持ちにはなりましたが、上手くなりたい子はそのためにより適切な環境に移るために辞めるということだと思います。いわゆる卒業ですね。また、コーチについてですが、正確なところは分かりませんが、多くがサッカー経験者の大学生のアルバイトの方ということだと思います。就職するので辞めるというパターンが結構ありましたので笑 運営上の都合もあるでしょうから致し方ないとは思いますが、この辺からも本当に上達を目指すのであれば適した環境とは言えないとは思いました。ただし、毎回楽しくサッカーをさせてもらいましたので、そのような目的に特化しているということになるのだと思います。

ちなみに息子の場合も、このサッカースクールに行くのを楽しみにし、どんどんサッカー自体が好きになっていきました。そうなると自分から練習したくなりボールを触る回数が増えてきて、結果としてスクールの他の子達よりもサッカーが上手になり、それが自信となり、さらにより楽しく感じられ、スクールの時間の楽しさと相まって、もっともっとサッカーが上手くなりたいと思うようになっていきました。こうした過程で、Jリーグや海外サッカー、日本代表の試合などを見せてみると、もう

将来の夢はプロサッカー選手になる

と言い出すようになったわけです笑 きっとよくある話のパターンだと思いますし、子どもの夢というのはそうゆうものでしょう笑 ただし、その結果として、楽しく通っていたこの幼児・初心者向けスクールでは難しい状況になり、卒業ということになったわけです。

 

長々と書きましたが、めちゃくちゃ簡単にまとめると、

  • サッカーを始めるにはちょうど良い
  • その後、サッカーを競技として取り組みたいときに卒業する

ということに尽きると思います笑

 

以上が、幼児・初心者向けスクールについてのまとめとなります。

 

最後のスクール内対抗戦を終えて

さて、スクールを辞める前にはスクール内の対抗戦があり、この対抗戦に出るためにスクールを辞めるタイミングを後ろ倒しにしたと言っても過言ではありませんでした。既にスクール内には小さい頃よりずっと一緒にやってきた子達はあまり残っていません。それでも息子がまだ続けたいというので続けていましたが、息子もチームに入ったのでチームの練習と被ることも多くフルで参加できるわけではないので正直金銭面から見ても早めに辞めたかったのですが、スクールの対抗戦に最後にもう1回出たいようですし、年間MVPというような個人タイトルも狙える位置にもいましたので、本人の希望に添いギリギリまで退会を引っ張ることにしました。

ということで、U-8とU-10のカテゴリーに参加しましたが、結果はどちらも予選リーグ敗退・・・正直、息子のレベルも別に大して高いわけではありませんが、それでもそんな息子以外にサッカーをまともにできる人が同じチーム内にいないと言っても過言ではない状況でしたので、こうなることは予感していました。ただ、それでも息子には自分の個の力でチームを勝たせるということをやってもらいたかったですし、少なくともチャレンジして欲しかったですが、全然ダメでした・・・具体的には、

 

悪かったところ:

  • ポジションニングが悪すぎ、サイドでのプレーに終始していた(ボールが出てくることもないのになぜか一人サイドに張って待っていたり・・・)
  • 敵が密集してきたところから抜け出せなかった(相手にボールを当てすぎ・・・)
  • 得点のチャンスも焦って結構外していた(フリーでシュートチャンスがあっても枠を外したりキーパーの正面だったり・・・)
  • 攻撃から守りへの切り替えと戻りが遅すぎた(味方がボールを取られてもボケッとしていて、戻りもゆっくりと・・・)
  • コーチングが全くできなかった(もはや一言も声が出ず・・・)

とまあ書くだけでもかなり酷い状況でした。。。チームの中で自分が一番上手いのは間違いないので、中の方もっと言うとセンターバックの位置にいて基本一番後ろで守りを固めつつ、ボールを持ったらカウンターで素早く仕掛ける、というような作戦しかないようなチーム状況であったのですが、ずっとサイドに張り、ボールが出てくるのを待っていました。味方の戦力からしてもそこにいてもボールは出てこないですし、そもそも最初からサイドありきで攻撃をしようとするところがなんとも何かの一つ覚えというような何も考えてないプレーにしか見えず、見ているこちらからすると非常にフラストレーションが溜まりました。たまにボールが出てきてもいかんせん遅いボールに対してすごい勢いで大人数が寄ってきますので、ボールを受ける頃には相手にかなり近い状況+サイドにいる時点でかなり逃げ場が少ないという微妙な状況からのスタートになるため、上手く行かない時が多かったです。

 

良かったところ:

  • 個の力で何度も突破し、点数もたくさん取った
  • 1対1の守りでは全く抜かれなかった

イマイチなところが多すぎたり、そもそも人数の制約があり、試合時間の半分しかフィールドプレーヤーで出場できない、つまり、残り半分は息子が出ていない or キーパーという状況でしたので、出場時間が少なかった中では、何度も息子一人で相手を突破してゴールを決めるシーンが多かったです。(それでもチームとしては勝てないのですが・・・)また、息子が出ている時の1対1の守りのシーンでも全く危なげないような守りでボールを奪っていましたので、それも良かったとは思います。(いかんせん、サイドで守っているので、息子のいない反対サイドや中央を突破されて点を取られまくっていましたので、重ね重ねセンターバックのポジションで守りに徹していればと思いますが、個人としては他を圧倒しており、その意味でもやはり卒業をするタイミングであると強く思いました。

 

ということで、

きっと息子が大きくなった時にもこのスクールのことは覚えているのではないかと思います。最初はなんとなく始めただけですが、毎週の練習が楽しみで、だんだん上手くなりたいという気持ちが芽生え、いつしかプロを目指したいと言うようになり、それが故にスクールを辞めることになったわけですが、このスクールに通ったことがきっかけでサッカー選手としてのスタートを切ることが出来たわけですから、私としても大変感慨深く、これまでの期間、楽しい時間を過ごさせて頂き大変ありがたく思っています。

 

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